竹刀の軌跡特集(1)

1.小さい面
 分析ポイント
   ・柄頭の軌跡
  ・剣先の軌跡、加速分布  
  ・打突後の伸び
  ・竹刀の振り上げ角度
   ・手の内のいあそび
 まずはこの動画からご覧下さい

*動画

 

 [分析]
  ①柄頭(左拳)の動きは、中段に構えた位置から竹刀の振り上げに伴って
   「若干下がりながら推移」していることが分かります
    
  ②剣先は「振り上トップまで”0.20秒”、振りおろしで”0.13秒” 振り上げから打突まで
   "0.33秒"」でした(誤差±0.03秒)
   このデータから振り下ろし局面で大きく加速されている事がわかります
   (写真の竹刀の軌跡で、間隔が大きいほど加速度が大きかった事を表しています
     なお、実戦では更に加速されますので”0.3秒”前後で打突されているのだと推測します)

  ③竹刀トップでの振り上げ角度は”76度”でした
   (但し、これは範士が基本打ちをされた時の映像で実戦とは少し違うことも理解して
     おく必要がありますね
     ちなみに、実戦での振り上げ角度は”55度前後”を多く使われます)

  ④この動きは「竹刀の柄中央付近(左拳と右拳の真中あたり)を回転軸としており、
   柄中央付近を”支点”、柄頭(左拳)付近を”力点”、剣先を”作用点”として」
   効果的に力を使う事により早い打突を生み出しているのだと思います

  ⑤打突後、竹刀が更に前に伸びております
   この動きが「類い希なる伸びのある面打ち」を印象付けているのだと考えます
  
  ⑥映像から「手の内の あ・そ・び」を使うことで剣先を更に加速している事がわかります


 [静止画]

中段

竹刀トップ

打突

打突後の伸び

2024年08月25日